ソウル・東大門DDP＆新堂洞エリア1日観光コース
午前：DDP（東大門デザインプラザ）周辺の散策と展示観覧
東大門デザインプラザ(DDP)の夜景（建築家ザハ・ハディド設計）
まずはソウルの新ランドマーク「DDP（東大門デザインプラザ）」へ向かいましょう。旧東大門運動場の跡地に2014年に開館した巨大な文化複合施設で、その流線型の近未来的な建築デザインが特徴です 。DDPはDream, Design, Playの頭文字を取った名称で、館内にはアート展示館やイベントホール、デザイン博物館、デザインマーケット（ショッピングエリア）などがあります 。午前中はDDP敷地内をゆったり歩きながら、この独特な建築を外観からじっくり鑑賞してください。建物内部は10:00に開館するので、時間が合えば開催中のデザイン展示会や企画展を観覧してみましょう（常設エリアの自由観覧は入場無料です ）。館内1階にはおしゃれなカフェ「CAFE de FESSONIA」もあり、モダンな雰囲気の中で休憩できます 。DDP散策後は、次の目的地・新堂洞トッポッキタウンへ移動します。移動情報: DDPから新堂洞までは徒歩約15～20分ですが、地下鉄を利用すると便利です。地下鉄2号線「東大門歴史文化公園駅」から1駅で「新堂駅」に到着し、7・8番出口から徒歩5分ほどでトッポッキタウンの入口に着きます 。
昼食：新堂洞トッポッキタウンで元祖トッポッキを味わう
ソウルっ子にも大人気の**「新堂洞（シンダンドン）トッポッキタウン」で韓国式お餅炒め「トッポッキ」のランチを楽しみましょう。新堂洞トッポッキタウンは、100mほどの通り沿いに大小約10軒のトッポッキ専門店が集まる有名なグルメ横丁です 。トッポッキは元々宮廷料理として醤油味で食べられていたものですが、1953年にマ・ボンリムさん（マ・ボンニムおばあさん）がコチュジャン味の即席トッポッキを考案し、この新堂洞で屋台販売を始めたのが街の起源とされています 。その誕生には、マ・ボンリムさんがジャージャー麺の残りタレにお餅をうっかり落としてしまい**、意外にも美味しかったことからヒントを得たという有名なエピソードもあります 。以来この界隈にはトッポッキ鍋のお店が次々と集まり、やがて「トッポッキタウン」と呼ばれるようになりました 。現在ではトッポッキにゆで卵、春雨、練り物、チョルミョン（弾力麺）、ラーメンなどを入れるのが定番で、さらにイカやエビ、チーズなど各店オリジナルのトッピングを加えた多彩な味を楽しめます 。
新堂洞のトッポッキは、大きな鉄鍋で提供される即席トッポッキ鍋スタイルが特徴です。席に運ばれた鍋で店員さんと一緒にトッポッキを煮込み、グツグツと煮えたらみんなで取り分けていただきます。お好みで追加注文できるチーズを載せれば、辛さがまろやかになり日本人にも食べやすいですよ。おすすめの老舗は、創業1953年の元祖店「マ・ボンリム ハルモニチッ（マボンニムおばあさんの家）」です。開発者であるマ・ボンリムさん直伝の甘辛ソース（ジャージャー麺のソース＋コチュジャン）による伝統の味で人気を博し、今でも行列ができる名店です  。もう一つ人気なのが**「アイラブ・新堂洞」。1980年代からあった7軒の小さな店を統合し、2002年にオープンした広々としたお店で、なんと24時間営業**しています  。メニューも豊富で、昔ながらのトッポッキ鍋からチーズトッポッキ、プルコギ入りの創作トッポッキまで幅広く注文可能です 。店内にはセルフのカフェコーナーやアイスクリームもあり、食後のデザートまで楽しめるユニークなスポットになっています 。日本語メニューや写真付きメニュー表を用意しているお店も多いので、指さしで注文できるので安心です。移動情報: お腹いっぱいになったら、地下鉄2号線・新堂駅から再び1駅で東大門歴史文化公園駅へ戻ります。徒歩でも約15分程度で東大門エリアに行けますが、体力に応じてタクシー（5分ほど）を利用してもよいでしょう。
午後：東大門エリアでショッピング三昧
午後はショッピング天国として有名な東大門（トンデムン）エリアを満喫しましょう。東大門一帯には大小数十のショッピングビルや市場が集まり、昼夜を問わず買い物客でにぎわう「眠らない」ファッションタウンです  。まず訪れたいのは老舗の問屋市場「東大門総合市場」です。1970年にオープンした東洋最大規模の単一市場で、生地・衣類素材、ボタンなどの服飾パーツからアクセサリー、婚礼用品に至るまで衣類材料の専門店街として有名です 。クオリティの高い商品が手頃な価格で揃うので、手芸好きの方は布地や韓国ならではの刺繍パッチなどを掘り出してみるのも良いでしょう 。建物はエリアごとに分かれており、布地街は朝8時頃から夕方まで営業しています （日曜日休みが多いのでご注意ください）。市場の活気ある雰囲気を味わったら、次は近代的なショッピングモールで快適に買い物を楽しみましょう。
東大門歴史文化公園駅周辺にはファッションビルが林立していますが、特におすすめは**「現代シティアウトレット（現代アウトレット）東大門店」**です。2016年3月、東大門エリアで初めての都心型アウトレットとしてオープンした大型施設で、韓国の有名デパート系列が運営しています 。館内には国内外のファッションブランドショップや韓国コスメのストア、雑貨店、書店など様々なテナントが入居し、アウトレット価格で商品を購入できます 。さらに10階前後には韓国料理ビュッフェやフードコートなどの飲食店も充実しており、ショッピングから食事・休憩までワンストップで利用できる便利さが観光客にも好評です 。他にも東大門には若者向けファッションビル「DOOTA（ドゥータ）」や「ミリオレ」などがあり、最新の韓国トレンドファッションや雑貨が揃います。夕方近くになったら、買った戦利品を手に東大門エリアのフォトスポット巡りに出かけましょう。
フォトスポット：DDPと東大門近辺のインスタ映えスポット
ショッピングの後は、東大門エリアで記念写真を撮りましょう。まず外せないのが先ほど訪れたDDPの夜景です。日没後、DDP建物の外壁には無数の照明が灯り、その近未来的な曲線建築が青い夜空に浮かび上がる様子は圧巻です 。かつてDDPの屋外にはLEDローズガーデンと呼ばれるバラの形のLED照明が何千本も植えられたエリアがあり、暗闇に星のように瞬くバラ畑の光景はSNS映えすると大評判でした 。現在は常設展示ではありませんが、季節やイベントによっては類似のライトアップ展示が行われることもあります。DDPは夜遅くまで開放されているので、ライトアップされた建物をバックに思い思いのポーズで写真を撮ってみてください。
次におすすめの撮影スポットは、DDPから徒歩5分ほどの**「興仁之門（フンインジムン）」、通称・東大門です。東大門駅前の横断歩道を渡った先にそびえるこの門は、朝鮮王朝時代のソウル城郭に設けられた八大門の一つで、都の東側の正門にあたります。1398年に初めて完成し、韓国指定宝物第1号にも指定されている由緒ある文化財です 。石造りの土台の上に二重屋根の楼閣が乗った壮麗な門で、その繊細かつ華やかな造りは夜間照明に照らされると一層美しく映えます** 。門の周囲は小さな公園「興仁之門公園」として整備されており、門を間近に見上げたり、少し離れた場所から全景を写真に収めることができます。ライトアップされた城門と近代的な高層ビル群のコントラストはとてもフォトジェニックで、まさに**「ソウルに来た！」**という実感が得られる一枚になるでしょう。
カフェ・デザート：韓国スイーツでほっと一息
観光の締めくくりには、美味しいカフェやデザートでひと休みしましょう。東大門エリアには深夜まで営業するカフェが充実しており、買い物途中の休憩に利用できます 。中でもおすすめは、韓国伝統スイーツの**ピンス（かき氷）専門店「ソルビン（雪氷）東大門店」です。ソルビンは韓国でピンスブームを巻き起こした人気チェーンで、日本にも進出しているのでご存じの方もいるかもしれません 。東大門店は夜12時まで営業しており、ナイトショッピングの合間に立ち寄る人で賑わっています 。看板メニューのきな粉餅ピンス（インジョルミソルビン）**は、ふわふわのミルクかき氷の上に香ばしいきな粉とお餅がたっぷり乗った一品で、日本人にも大人気です 。季節限定のマンゴーやいちごなどフルーツたっぷりのピンスも評判なので、お好みで選んでみてください 。甘いデザートでクールダウンしながら、旅の思い出話に花を咲かせるひとときは格別です。
もしコーヒーで締めたい場合は、DDPのすぐ近くにあるカフェチェーン「the Venti（ザ・ヴェンティ）乙支路6街店」も良いでしょう。大型サイズのドリンクが売りのカフェで、テラス席からはDDPのライトアップも見渡せます 。夜11時頃まで営業しているので、観光最終盤の休憩にぴったりです。楽しかった一日の最後は、お気に入りのカフェでゆっくり過ごしながらソウル旅行の余韻を味わってください。お疲れ様でした！
参考資料: 東大門デザインプラザDDP公式情報 、新堂洞トッポッキタウン公式ガイド  、韓国観光公社・東大門総合市場案内 、現代シティアウトレット東大門店紹介 他。各種出典に基づき、観光客向けにわかりやすくまとめました。楽しんでソウル観光を満喫してください！