ソウル2泊3日観光プラン（歴史・ショッピング・グルメ満喫）
ソウル中心部の景福宮から東大門エリアを軸に、文化・歴史スポット巡りとショッピング、美食をバランス良く組み込んだ2泊3日のモデルコースです。金曜日午前にソウル到着、日曜午後に出発する想定で、宿泊はアクセス便利な鍾路（チョンノ）または東大門（トンデムン）近辺のホテルを利用します。それでは日程をご紹介します。
1日目 (金曜日) – ソウル到着・市内観光開始
• 14:00 – 仁川空港からソウル市内へ：仁川空港到着後、リムジンバスや空港鉄道でソウル市内へ移動し、ホテルにチェックイン（または荷物を預けます）。ホテルは鍾路または東大門エリアを選ぶと、今回巡るスポットへのアクセスが良好です。さっそく市内観光に出発しましょう。
• 15:00 – 曹渓寺（チョゲサ）訪問：まずは市中心部にある韓国仏教の総本山・曹渓寺を訪れます。色鮮やかな提灯が無数に吊るされた本堂は幻想的で、都会の喧騒の中のオアシスのような空間です。境内で静かにお参りし、韓国の仏教文化に触れてみましょう（写真撮影も可能ですが礼儀を守ってください）。
• 15:30 – 仁寺洞（インサドン）散策：曹渓寺から徒歩5分ほどで伝統文化の街・仁寺洞に到着します。石畳のメイン通り「インサドン通り」には骨董品店や書道具店、工芸品ギャラリーが軒を連ね、韓国らしいお土産探しに最適です 。かわいい小物が揃うショッピングモール「サムジキル」では韓国伝統の雑貨やアクセサリーを楽しめます 。歩き疲れたら伝統茶院に立ち寄り、韓国伝統茶とお菓子で一息つきましょう。外国人旅行者にも人気のエリアで、日本語表記や日本語が通じる店も多く安心です。
• 17:00 – 光化門広場と清渓川：仁寺洞から南へ10分ほど歩き、世宗大路にある光化門広場へ。朝鮮王朝の偉人・世宗大王と李舜臣（イ・スンシン）将軍の巨大な銅像がそびえ立ち、記念撮影スポットになっています。広場の北端には景福宮の正門・光化門（クァンファムン）が見え、王宮の歴史を感じられます。続いて光化門広場のすぐ東側にある清渓川（チョンゲチョン）の清渓広場へ。再開発により復元された全長10km以上の小川で、市民の憩いの場として親しまれています 。川沿いに降りると滝のオブジェや壁画があり、都会の中を流れるせせらぎに癒やされます。ここから東方向へ川沿いに散策を始めましょう。夕暮れ時から夜にかけては川沿いがライトアップされ、昼とは違うロマンチックな雰囲気になります 。川辺を歩きながら、所々に架かる橋やモニュメントを眺め、ソウルの夜景を楽しんでください。
夜の清渓川（チョンゲチョン）。夕暮れ以降、清渓川沿いは照明で幻想的に彩られ、カップルにも人気の散策コースです 。金曜の夜は地元の若者や観光客で賑わい、安全に散歩できます。広場の滝や噴水、川面に映るネオンが美しく、ぜひ足を止めて写真を撮ってみましょう。ソウルの中心とは思えない穏やかな水辺の風景に、旅の疲れも癒されることでしょう。
• 18:30 – 広蔵市場（クァンジャンシジャン）で夕食：清渓川を乙支路4街辺りで上がると、徒歩5分で広蔵市場という大きな市場に到着します。ここは100年以上の歴史をもつ韓国最古のマーケットで、夜になると屋台がずらりと並び活気に溢れます 。市場のフードエリアで名物グルメを堪能しましょう！おすすめは「麻薬キンパ」と呼ばれる一口サイズの海苔巻きと、石臼で挽いた緑豆で作るチヂミ（빈대떡、ピンデトッ）です。行列のできる有名店「順今ネ・ピンデトッ」などで熱々のチヂミを頬張り、マッコリを一杯いただくのも良いでしょう。その他にもビビンバやトッポッキ、ユッケや活きテナガイカのフェ（刺身）など多彩な韓国庶民グルメが楽しめます 。ローカルな雰囲気を味わいながら、好きなものを好きなだけ召し上がってください。
• 20:00 – ホテルへ戻る：市場でお腹いっぱいになったら、タクシーや地下鉄でホテルへ戻ります（広蔵市場最寄りは地下鉄1号線「鐘路5街駅」）。チェックインを済ませ、翌日に備えて休みましょう。余力があれば東大門のナイトマーケットを散策することもできますが、翌日は朝から盛りだくさんなので無理せず休息を取るのがおすすめです。
2日目 (土曜日) – 歴史散策とショッピング
景福宮（キョンボックン）光化門での守門将交代式。朝鮮王朝の正宮・景福宮では、王宮の門を守る衛兵の交代儀式が再現されています 。華やかな韓服をまとった守衛たちが太鼓の音に合わせて行進する姿は壮観で、旅行者必見のイベントです。儀式は1日2回（午前10時と午後2時）行われ、約20分間続きます 。写真映えも抜群なので、ぜひカメラに収めましょう。
• 9:00 – 韓国風の朝食：ホテルで朝食を済ませるか、近くのカフェで軽めに取りましょう。早起きできたら街角のトースト屋台で「韓国式トースト」をテイクアウトするのも一興です。薄切り食パンに甘いソースを塗り、卵焼きや野菜を挟んだボリューミーなトーストは韓国ならではのB級グルメです 。小腹を満たしたら出発です。
• 9:30 – 景福宮（キョンボックン）見学：地下鉄3号線で景福宮駅へ（ホテルが鐘路ならタクシーでも10分程度）。朝一番にソウル随一の古宮・景福宮を訪れます。広大な敷地と美しい建築を誇る王宮で、ドラマの撮影地にもよく使われる人気スポットです 。まず正門の光化門をくぐり、勤政殿（大王の執務殿）や香遠亭（池の東屋）などを順路に従って見学しましょう。10時になったら光化門前の広場で行われる守門将交代式をぜひ見学してください （火曜日は景福宮休館日なのでご注意を）。なお、景福宮の観覧料は大人3,000ウォンですが、韓国伝統衣装の韓服を着用して行くと入場無料になる特典があります 。近隣で韓服レンタルも可能ですので、思い切ってチマチョゴリ姿で宮殿散策を楽しんでみるのも良い記念になります。宮殿内には当時の生活品を展示した「国立民俗博物館」も併設されているので、時間があれば立ち寄ってみましょう。
• 11:30 – 昼食：参鶏湯（サムゲタン）：王宮見学の後は昼食です。景福宮から徒歩10分ほど、西門近くにある有名店「土俗村（トソクチョン）」で参鶏湯を味わいましょう。丸ごと一羽の若鶏に高麗人参やなつめ、もち米などを詰め込み、長時間煮込んだ参鶏湯は滋養強壮にぴったりの伝統料理。濃厚なスープとホロホロの鶏肉は食べ応えがあります。地元客だけでなく外国人観光客にも大人気のお店なので行列必至ですが、回転は速いです。朝から歩き回った体を癒し、午後に備えて英気を養いましょう。
• 13:00 – 北村韓屋村（プッチョンハノクマウル）散策：昼食後は再び韓国の伝統に浸る時間です。地下鉄3号線景福宮駅から1駅の安国（アングク）駅で下車し、徒歩圏に広がる北村韓屋村へ向かいます。北村は朝鮮時代の両班（ヤンバン：貴族）たちが暮らしたエリアで、美しく保存された韓屋（ハノク：韓国伝統家屋）が立ち並ぶ街並みは一見の価値ありです 。坂道を上ると、瓦屋根越しにソウル市街地や南山タワーを望む絶景スポットに出会えます。写真好きには「北村八景」と呼ばれる8つのビューポイント巡りがおすすめ 。住宅街でもあるため静かに散策し、往時の雰囲気を味わいましょう。途中、伝統茶館でひと休みしたり、韓屋を改装した工芸ショップをのぞいたりして、ゆったりとした時間を過ごしてください。
北村韓屋村の伝統家屋と現代都市の調和。ソウルの北村エリアには、美しい韓屋が軒を連ねる静かな路地が残されています。写真は人気の坂道から市内中心部を望んだ景色で、奥に南山（ナムサン）とNソウルタワーも見えます。伝統と現代が共存するこの風景は、ソウル観光のハイライトの一つです。運が良ければ韓服を着て散策する人々にも出会え、タイムスリップしたような写真を撮ることができます。異国情緒あふれる韓屋村で、ソウルの歴史に思いを馳せましょう。
• 15:00 – 仁寺洞で伝統工芸品ショッピング：北村散策後、安国駅付近まで戻ってきたら、再度仁寺洞の街へ足を延ばします（前日に回れなかったお店があれば寄ってみましょう）。伝統茶カフェでお茶をしたり、韓国の民芸品や工芸品を扱う店を冷やかしたりして、最後のショッピングを楽しみます。例えば、韓紙工芸の小物や螺鈿細工の小箱、書道セットなど韓国文化を感じるアイテムが手に入ります。インサドン通りには屋台も出ており、ホットッ（甘い餅菓子）やトゥルタルビ（伝統菓子）など食べ歩きも楽しめます。周辺にはおしゃれなカフェも多いので、小休止しつつ街歩きを堪能しましょう。
• 17:30 – 東大門へ移動：夕方になったら地下鉄で東大門へ（安国駅から3号線で鍾路3街駅乗換、1号線で東大門駅下車。所要15分ほど）。東大門はファッションの聖地とも言われるエリアで、大型衣料品ビルや卸売市場が密集しています。夕食と夜のショッピングをここで満喫しましょう。駅から徒歩5分の路地には有名なタッカンマリ横丁（「鶏一羽通り」）があります 。タッカンマリとは、丸ごとの鶏を大鍋で煮込んだ鶏水炊き鍋料理で、コラーゲンたっぷりのスープが美容にも良いと女性に人気です 。辛味調味料は後で加える方式なので、辛いものが苦手な方にも食べやすい料理ですよ 。
• 18:00 – 夕食：東大門タッカンマリ：タッカンマリ横丁の中でも行列ができる有名店「陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ」などで夕食にしましょう。澄んだスープで柔らかく煮込まれた鶏肉をハサミで食べやすく切り分け、特製のタレ（酢醤油にマスタードや唐辛子をお好みで混ぜる）に付けていただきます。シンプルながら奥深い旨味のスープは、途中でククス（麺）やトック（餅）を追加して最後まで楽しめます。お店のスタッフが食べ方を親切に教えてくれるので安心です。周囲には同様のタッカンマリ専門店が軒を連ねているので、雰囲気で気に入ったお店に入ってもいいでしょう。お腹が暖まったら、夜の東大門ショッピングに繰り出します。
• 20:00 – 東大門マーケットでショッピング：東大門といえばナイトショッピング！ファッションビルが立ち並ぶこのエリアが最も活気づくのは深夜です 。人気のファッションビル「ドゥータ」や「ミリオレ」は24時頃まで営業しており、最新の韓国ファッションアイテムが所狭しと並んでいます  。洋服だけでなく靴やバッグ、アクセサリー専門のビルもあるので、狙いを定めて効率よく見て回りましょう 。値札がない卸売り形式のお店も多いですが、スタッフは観光客にも慣れているので簡単な英語や電卓で値段交渉も可能です。深夜まで眠らない不夜城・東大門の雰囲気をぜひ味わってください。ただし買い物に夢中になりすぎて荷物が増えすぎないよう注意を。ショッピングを楽しんだ後は、東大門歴史文化公園駅から地下鉄でホテルへ戻りましょう（ホテルが近ければ歩いて帰ることもできます）。
3日目 (日曜日) – 出発前の散策とグルメ
• 9:00 – 益善洞（イクソンドン）韓屋村で朝散歩：最終日の朝は、ホテル近くの益善洞エリアを散策します。鐘路3街駅周辺に位置する益善洞韓屋村は、近年人気急上昇中のスポット。昔ながらの韓屋が密集した路地に、おしゃれなカフェやレストラン、雑貨店が次々とオープンし、若者や観光客で賑わっています。朝は人も少なく、静かな雰囲気の中で伝統家屋の美しさをゆっくり堪能できます。韓国の韓屋とモダンな店構えが融合した街並みはフォトジェニックで、思わず写真を撮りたくなるでしょう。営業中のカフェがあれば朝食がてら韓国風パンケーキやコーヒーを楽しんでも良いですね。路地裏を探検しながら、ソウルの新旧の魅力を感じてください。
• 10:30 – 南山韓屋村またはショッピング（オプション）：時間と興味に余裕があれば、ホテルをチェックアウトする前に少し足を延ばしてみましょう。おすすめは明洞方面にある「南山韓屋村」訪問です。5棟の伝統家屋を移築復元した野外博物館で、入場無料で内部見学もできます。朝の澄んだ空気の中、庭園や伝統庭を散策すれば心が落ち着くでしょう。あるいは、近場でお土産の買い忘れがあれば明洞のコスメショップやロッテ免税店（明洞本店）に立ち寄るのも良いでしょう。明洞は仁寺洞から徒歩圏内（約15分）で、韓国コスメや人気キャラクターグッズの天国です 。短時間で効率よく買い物したい場合は、主要なお店が集まる明洞で最後のショッピングを楽しんでください。
• 12:00 – 昼食：焼肉またはビビンバ：旅行最後の食事は韓国焼肉で締めくくりましょう！鍾路エリアにはランチ営業している焼肉店も多くあります。有名なサムギョプサル専門店や老舗のプルコギ店で、本場の味を堪能してください。ジュージューと音を立てる厚切りの豚バラ肉をサンチュに包んで頬張れば、韓国で過ごした充実の時間が思い出されることでしょう。焼肉は重すぎるという方には、仁寺洞のビビンバ専門店「古宮」で色とりどりの全州ビビンバをいただくのもおすすめです。野菜たっぷりでヘルシーな韓国料理で、旅の締めくくりにぴったりです。
• 13:30 – 出発準備：ホテルに戻り、預けていた荷物をピックアップします。ソウル市内から仁川空港へはリムジンバスが各ホテル付近から1時間～1時間半おきに出ているほか、ソウル駅経由で空港鉄道AREXを利用する方法もあります。時間に余裕を持って移動しましょう。名残惜しいですが、ソウルでの思い出を胸に帰路に着きます。
• 15:00 – 仁川国際空港発：チェックインと出国手続きを済ませ、韓国旅行を締めくくります。最後に空港の免税店で買い残しがないか確認するのもお忘れなく。今回巡った景福宮や清渓川、東大門市場での経験が、きっと忘れられない旅の思い出になることでしょう。ぜひまたソウルへお越しください。 즐거운 여행 되세요！（楽しい旅を！）
まとめ: 本プランではソウルの歴史と最新トレンドを2泊3日で効率よく体験できるよう、景福宮や北村韓屋村といった伝統スポットから、東大門の深夜ショッピング、庶民の台所・広蔵市場のグルメまで盛り込みました。滞在中は移動に地下鉄やバス、タクシーを適宜利用すると便利です。韓国語や英語が通じなくても、多くの観光地では日本語表記や日本語可能なスタッフがいるので安心して楽しめます。それでは良い旅を！
参考情報: 景福宮守門将交代式（10:00/14:00） 、仁寺洞伝統工芸品店 、北村韓屋村の歴史 、広蔵市場グルメ 、東大門ナイトショッピング 、タッカンマリ概要 など。各種営業時間や休業日、交通手段は事前に最新情報をご確認ください。楽しむ気持ちを忘れずに、安全で思い出深いソウル旅を満喫してください！